文化財建造物の保存修理 仁和寺(観音堂、御影堂) 2013年
2013年 11月 03日
今年も「文化財建造物保存修理現場」を見学して来ました。
見学申込者が多いと抽選になります。
幸い、
「仁和寺 観音堂・御影堂」
「旧三井家下鴨別邸」
の2カ所を見学することが出来ました。
仁和寺 観音堂と御影堂の様子を載せておきます。
仁和寺は平安初期の創建ですが、
京都の寺院の多くと同じで、応仁の乱で焼失しています。
江戸初期家光の頃に再建されています。
観音堂は千手観音菩薩を本尊とするお堂です。
「観音堂」も江戸初期の建造物で、
以降大規模な修理はなく、
今回が初めての根本的な修理と言う事です。
修理の方法は、半解体修理で、
現在は、屋根から瓦が降ろされ、
木部の解体が始まったところです。
全体は素屋根に覆われています。
先ずは、足場を登って屋根修理の見学です。
瓦が取り除かれた状態
鬼瓦も傍らに置かれていました。
屋根内部の構造材は曲がりくねった原木が使われています。
3年前清水寺の朝倉堂を見学した時に初めて目にして驚きました。
やはりここでも曲がりくねった木が使われています。
木材の腐朽が進んでいるのが分ります。
解体の為に各部材には位置を示す番付札が貼られています。
足場越しに五重塔が見えてました。
堂の周りは、廊下や段も既に外されていました。
観音堂の堂内は、極彩色の仏画が描かれています。
扉や釘隠等の金具も取り外されています。
御影堂では檜皮葺の屋根の修理が行われていました。
「御影堂」は弘法大師空海の御影を安置するお堂です。
やはり江戸初期寛永年間に建立されています。
素屋根に覆われ、葺き替え作業の真っ最中です。
檜皮を下から1.2㎝ずらして、横へ葺いていきます
1枚の檜皮の長さが75㎝位なので60枚位重なるそうです。
厚さ1.5mmとして、9㎝位の厚さになります。
使われる道具類
竹釘と檜皮
今回の仁和寺の修復は、
この他「金堂」の蔀戸の修理も併せて、
平成30年3月まで5年間の予定で行われます。
「文化財建造物保存修理」については、
京都府文化財保護課のホームページに詳しく載っています。
http://www.kyoto-be.ne.jp/bunkazai/cms/?page_id=55
修理の歴史
http://www.kyoto-be.ne.jp/bunkazai/cms/index.php?action=pages_view_main&page_id=47
修理の進め方
http://www.kyoto-be.ne.jp/bunkazai/cms/index.php?action=pages_view_main&page_id=48
単に修理と言う事でなく、
創建時の建築様式、技法、これまでの修理技法、経過の調査、研究であり、
将来への伝承、継承であることを強く感じます。
その様な場が広く公開されることに大きな意義を感じています。
見学申込者が多いと抽選になります。
幸い、
「仁和寺 観音堂・御影堂」
「旧三井家下鴨別邸」
の2カ所を見学することが出来ました。
仁和寺 観音堂と御影堂の様子を載せておきます。
仁和寺は平安初期の創建ですが、
京都の寺院の多くと同じで、応仁の乱で焼失しています。
江戸初期家光の頃に再建されています。
観音堂は千手観音菩薩を本尊とするお堂です。
「観音堂」も江戸初期の建造物で、
以降大規模な修理はなく、
今回が初めての根本的な修理と言う事です。
修理の方法は、半解体修理で、
現在は、屋根から瓦が降ろされ、
木部の解体が始まったところです。
全体は素屋根に覆われています。
先ずは、足場を登って屋根修理の見学です。
瓦が取り除かれた状態
鬼瓦も傍らに置かれていました。
屋根内部の構造材は曲がりくねった原木が使われています。
3年前清水寺の朝倉堂を見学した時に初めて目にして驚きました。
やはりここでも曲がりくねった木が使われています。
木材の腐朽が進んでいるのが分ります。
解体の為に各部材には位置を示す番付札が貼られています。
足場越しに五重塔が見えてました。
堂の周りは、廊下や段も既に外されていました。
観音堂の堂内は、極彩色の仏画が描かれています。
扉や釘隠等の金具も取り外されています。
御影堂では檜皮葺の屋根の修理が行われていました。
「御影堂」は弘法大師空海の御影を安置するお堂です。
やはり江戸初期寛永年間に建立されています。
素屋根に覆われ、葺き替え作業の真っ最中です。
檜皮を下から1.2㎝ずらして、横へ葺いていきます
1枚の檜皮の長さが75㎝位なので60枚位重なるそうです。
厚さ1.5mmとして、9㎝位の厚さになります。
使われる道具類
竹釘と檜皮
今回の仁和寺の修復は、
この他「金堂」の蔀戸の修理も併せて、
平成30年3月まで5年間の予定で行われます。
「文化財建造物保存修理」については、
京都府文化財保護課のホームページに詳しく載っています。
http://www.kyoto-be.ne.jp/bunkazai/cms/?page_id=55
修理の歴史
http://www.kyoto-be.ne.jp/bunkazai/cms/index.php?action=pages_view_main&page_id=47
修理の進め方
http://www.kyoto-be.ne.jp/bunkazai/cms/index.php?action=pages_view_main&page_id=48
単に修理と言う事でなく、
創建時の建築様式、技法、これまでの修理技法、経過の調査、研究であり、
将来への伝承、継承であることを強く感じます。
その様な場が広く公開されることに大きな意義を感じています。
by ssknblg
| 2013-11-03 15:19
| 四季
|
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