文化財建造物の保存修理 (黄檗山萬福寺 鐘楼・西方丈) 2018年11月2日
2018年 11月 02日
文化財建造物の保存修理現場公開
今年も見学して来ました。
今年は幸い申し込んでいた2箇所とも見学出来ました。
今年は幸い申し込んでいた2箇所とも見学出来ました。
1) 聴竹居 本屋・閑室【重要文化財】(大山崎町)
2) 萬福寺 伽藍堂・鐘楼・西方丈【重要文化財】(宇治市)
黄檗山萬福寺)
鐘楼、伽藍堂、西方丈の修理を見学しました。
ヘルメットを被り素屋根の中へ
鐘楼は、
瓦を降ろされ、
野地板、野垂木も外され屋根の構造が良く判る状態です。
瓦を降ろされ、
野地板、野垂木も外され屋根の構造が良く判る状態です。
構造材は一部修復されています。
修復部分には「平成30年修補」の焼き印が押されています。
「うしとら」と書かれた材もあります。
鬼瓦は複数の職人さんの手に成っている様です。
今で言うJV(ジョイントベンチャー)だそうです。
今で言うJV(ジョイントベンチャー)だそうです。
素屋根は木で組まれています。
これも技術の伝承です。
今回の修理では、腐朽部分の修復と軽量化が図られるとの事です。
西方丈では)
こけら葺きの作業中でした。
厚さ3mm程の板(椹)を横へ並べ竹釘で留め、
下から上へ葺いて行きます。
所々銅板が挟まれています。
銅には腐朽の防止効果があるそうです。
板の長さは36cm、上下の間隔が3.6cmで10枚が重なることになります。
3mm掛ける10枚で葺かれた厚さは3㎝程になります。
3mm掛ける10枚で葺かれた厚さは3㎝程になります。
板の表面はざらっとしています。
葺かれた処をしたから見ると随分隙間が有ります、
通気性を保ち、毛細管現象で水を含むことを回避し、
耐久性が高まります。
葺かれた処をしたから見ると随分隙間が有ります、
通気性を保ち、毛細管現象で水を含むことを回避し、
耐久性が高まります。
使用されている、椹の板
使用されている竹釘
こちらの素屋根は金属です。
出来上がった所は、工芸品の様です。
今回の作業も携わってられるのは若い方で、
頼もしく感じます。
毎年感じるのですが、
年季のいる、地道な仕事です。
技術の継承に必要な仕事です。
頑張って行って頂きたいと思います。
頼もしく感じます。
毎年感じるのですが、
年季のいる、地道な仕事です。
技術の継承に必要な仕事です。
頑張って行って頂きたいと思います。
今年は、応募した2ヶ所とも見学することが出来ました。
抽選で一つも当たらない年も有ります。
年々当たり難く成っていると思っていました。
2ヶ所とも当たってラッキーと思っていたのですが、
応募者が少なかった様です。
少々残念な気がします。
歴史的な建物がどの様に修復されているのか。
通常では見られない内部の構造に目を見張る事も多いです。
歴史上の事物や人物の痕跡に出合い驚く事も有ります。
是非一度参加されたらと思います。
by ssknblg
| 2018-11-02 21:36
| いろいろ
|
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